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「それでダメな男はふるいにかけられる」

by さえり

ベッドの上で、さあいざ! という瞬間に恐ろしい質問をする女性がいるという。

好きな男と飲みに行って、終電を逃して、散々イチャついて、さあ!という瞬間に「付き合ってくれるの?」「わたしのこと好き?」「彼女にしてくれる?」と聞くのだという。先日、キラキラ系の後輩も「だって、付き合う前にそういうことになるのは大事にされてない気がして嫌じゃないですかぁ」と言った。そうだけど。そうだけど…。どうしても嫌ならはっきりさせる前にそういう空気に持っていかなければいいのだし、それができずにベッドまできてしまったのだとしても、そんなタイミングで聞かなくても……。
もし男だったら「ヒエエ」と思う。今いい感じなんだからそんなことを今言わないでーとか。本当にそういう女がいるのだと知った時、女ながら男が気の毒になったものだった。そんなことをこんな直前に聞くなんてずるい、と。

「彼氏みたいな関係だけど、告白はされてないの」
「キスしてきたくせに、後になって聞いたら『彼女がいる』とか言うんだよ。それでどうしたいのかはまだわかんないんだけど」
「好きな彼に迫られて、一晩過ごしたけど彼がどう思ってるかわからないの」

こんな話は大人になってから散々聞くようになった。どうにもだらしない男は多いようだし、それを許してしまうだらしない女も多いようだ。はっきり聞いてしまえばいいのか、それとも探っているほうがいいのか。どうすればうまくいくのか答えはでないまま、だらしない恋愛を進めていく人も友人には多い。

そんななか、いざ!の瞬間にそんな質問をする、というのだから驚く。それも”めんどくさい”の典型のようなセリフで。キラキラ後輩にはこんなことも聞いた。

わたし

もしさ、もし彼氏なのかわからない曖昧な関係になっちゃったとしたらどうする?

え〜、思った通りに『わたしたちって何なの…?わたしって彼女なの?』って聞いちゃいます〜。

さあ!の瞬間に「付き合ってくれるの?」。曖昧な関係には「わたしたちって何なの?」。こういうのは典型的なNGワードだと思っていた。


けれど、そんな話を別な友人にしていたところ彼女はきっぱりとこう言った。

たしかにめんどくさいと思う。でもさぁ、

その一言で、ダメな男はふるいにかけられるんだよね。

その通りだ、とハッとした。それを聞いて「めんどくさい」「だるい」と思うような男は、彼女たちの将来には要らないのだと。

男だったら、と再度考える。「ヒエエ」と思うのは都合よく扱いたいからではないか? もし好きな女の子に告白できずにいいムードになってしまったとして、直前になって「わたしたちって付き合うの?」「彼女にしてくれるの?」「どういうつもりでこういうことをするの?」と聞かれたらむしろ謝るんじゃないだろうか。「ごめん、不安にさせて」。そこでようやく告白のチャンスだって、訪れる。むしろありがたいくらいだ。

めんどくさいと思われる発言は言ってはいけないのだと思っていた。けれど、それは一体誰のためなのだろう? 嫌われるのが怖いだけじゃないか? でも嫌われたからなんなんだ。そんな一言で嫌ってくるような男とは幸せにはなれない。そこで終わったとしたら、それまでの縁じゃないか。結局、「好かれている自信」がないだけである。

冒頭、「恐ろしい質問」と言ったけれど、わたしは一体その質問の何に恐ろしさを感じていたのだろう。

「めんどくさい発言」を天然で発揮していくキラキラ女子。結局はこういう女の子が、さくさくと幸せを手にして結婚していくのだろう。

今日もたくさんの女の子から「好きな人にキスされました。わたしのことどう思っているか、怖くて聞けません」「好きな人と一晩一緒に過ごしてしまいました。彼はどういうつもりなんでしょう?」と連絡がくる。

聞いてしまえ。と伝えたい。それが一番、幸せになれるようだから。


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さえり
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